序:テディとオイフェ②

GM:はい、では朝です。突如蛮族が襲ってきたりすることもなく、無事に朝を迎えます。
オイフェ:疲れていたのでゆっくり寝てしまった
テディ:不貞寝してぱっちり目覚めました。起きて最初に見たのはあのイケメン。
GM:他の客たちは……ぞろぞろ起き出したり、寝てる人がいたり、船酔いしてる人がいたり。
オイフェ:ちなみに他の客は冒険者が多いのかな?
GM:商人とその従者、神官服を来た巡礼者、冒険者っぽいの、あとイケメン。イケメンも軽装で腰に剣ですね。
オイフェ:イケメンは冒険者風だな。
GM:本日も晴天ですが、少し肌寒いです。気候的には北海道……そこまで雪は降らないかもだけど。あ、他地方から来たヨシキには寒いかもね。北のザルツ辺りはもっと温かいです。(テラスティア大陸は南半球です)
テディ:寒いので今日は外に出ずに部屋にいます。
GM:イケメンは早く起きて甲板に出ていました。そろそろ起きたかな……て戻ってきて、カーテンを回収しています。
テディ:イケメンはテライケメン
オイフェ:「んん……メアリー……着替えを持ってきてちょうだい……」(寝ぼけ)
GM:それを聞いて、クスって笑ったかも。オイフェは冒険者Lv+知力ボーナスで判定してください。
オイフェ:(ころころ)10。ふつう!
GM:では、そのイケメン、割と所作が綺麗……というか、お嬢様が不快に感じない程度にはまともかなと思いました。
オイフェ:ほお。じゃあカーテン回収にいらしたのに気づいて「ひゃっ。あ、あの……ごめんなさい!」「それとこの目隠し、ありがとうございました。助かりました。今夜は自分で作ってみますわ」
GM:「いや。眠れたかな」と言葉少なにお兄さん。ぶっきらぼうにならない程度に笑ってるかもしれません。
テディ:イケメン
GM:そうこうする内に船員が客室のドアをばーん!と開き「そろそろ乗り換えだ。準備してくんな」
オイフェ:乗り換えるのか
テディ:乗り換えがあるのか
GM:そうなんです。コラーロ河はアイヤールからリオスを貫き海に流れ込む大河で、途中には幾つかの堰があります。増水時に水門を開放して氾濫を防ぐことが目的ですが、船で通ることは困難です。じゃあどうするかというと……、堰の手前で荷を降ろし、別の船に載せ替える(!)という作業が日常的に行われています。そんな訳で堰のそばには物見の櫓や、作業員が駐留する小屋があるのが普通です。これらはコラーロ河運ギルドが管理しています。
テディ:へー!では言われた通りに身支度を整えます。乗り換えは知らなかったー。
オイフェ:慌ただしく準備する。寝坊したからね。
GM:殆どの堰はただそれだけの設備なんですが……今から乗り換えする場所は、それが発展して街になっています。エフィネア大森林を迂回する陸路と出会う場所でもあるので、元々あった農村と、宿場町がくっついてできた比較的新しい街です。
オイフェ:割と大変そうな作業だ。積み荷のカウントくらいのお手伝いをさせてもらえないかと船員のとこに行こう。
GM:港には働く人々の姿が見えます。船員が船を巧みに操って波止場に寄せていきますね。積み荷の前に、まずは人間が降ろされます。今まで乗ってきた船の乗組員が「旅の無事をフェトル様に祈ってるぜ」と見送ってくれます。オイフェの申し出には、ロープの船員さんかな?その人が、笑って肩をばしばし叩いて「わっはっは!大丈夫だ嬢ちゃん、少し時間掛かるからよ!観光にでも行ってきな!」と。
オイフェ:しょーんと肩を落として仕方ないのでこの素敵な背景を散策します。
GM:他の乗客も三々五々に街の中に姿を消していきます。テディは?
テディ:テディも街をウロウロしながら、父親の手がかりを探してます。本来の旅の目的!
オイフェ:日銭を稼げる仕事を探しています。探し方もへっただけど。PLはイケメンが気になるんだけどな。
テディ:イケメンに軽くあしらわれてしまったからな・・・。くそうイケメン。


どうやら印象に残りすぎてしまった模様。
イケメンはここまでの予定でしたが、気になっているようなので、少々予定を変更することにしました。
プレイヤーのやりたいことはなるべく優先したいのです。



GM:じゃあ……サイコロを振って奇数が出ればイケメン。偶数が出れば他のイベントに遭遇します。
オイフェ:おー(ころころ)3!
GM:お
テディ:イケメン!
オイフェ:愛が伝わったぞ
GM:では、きょろきょろしながら歩いていたオイフェは、前方にイケメンを発見します。テディも近くにいる?
テディ:うん。偶然近くを通りかかった!
オイフェ:じゃあ声を掛けます。「あら、あなた。船の……」
GM:OK。オイフェに声を掛けられたイケメンは、少し驚いて振り返ります。「……あ、ああ」
オイフェ:「ごめんなさい。わたくしったら名乗りもしないで。ユーフェミアと申します。昨夜はありがとうございました」スカートをちょんとつまんでお辞儀。
GM:「…………ヘルゲルトだ」小さく礼を返します。
テディ:凄いぞ!イケメンの名前が聞けたぞ!
GM:それを遠くから見守る……ヒーロー?
テディ:どうやって絡もうか悩んでて(笑)そっと後を着いて行く・・・?(笑)
GM:飛雄馬のお姉ちゃんがいるんだけど(笑)
オイフェ:「ヘルゲルトさんは冒険者でいらっしゃるのですか?」
GM:「いや」と首を振ってから腰の剣に軽く手を添え「これは護身用だ」だそうです。
オイフェ:「ああ、そうなんですのね。わたくしてっきり。……あの、変なことを聞くようですけれど、あなたは良家の方なのですか?」
GM:「良家という程でもないが。この街に住む、祖父殿に会いに来たのだ」 とここで、オイフェは知力判定お願いします。
オイフェ:(ころころ)9。ひっくいー
GM:じゃあオイフェは特に何も気付きませんでした。そんなところでテデは……うーん、危険感知判定で。
テディ:(ころころ)15だよっ
オイフェ:危険感知だと
テディ:今日の俺、すごく怪盗スキル高くない?
GM:お、バリバリですね。えっとね、二人がいる場所が坂道の下になるんですけど。ごろんごろんと凄い勢いで転がってくる毛玉が。
オイフェ:毛玉?
テディ:毛玉って、体で受け止められるくらいの大きさ?それによって気付いた後に避けるか受け止めるかが変わる(笑)
GM:そうですね、一抱えくらい?ぶつかるとダメージを受けそう。っていうかお嬢様も気付くか判定しましょう、毛玉は二人の方に転がってきてるので(笑)
オイフェ:おおーヒラメ?
GM:そうですね!目標値は11。
オイフェ:(ころころ)3。
GM:(ころころ)8。二人は全く気付いていません。えっと、テディが飛び込んでかばうつもりなら敏捷度判定で。
オイフェ:よし、テディ任せた!
テディ:「はっ!(キュピーン)」上から転がってきた毛玉に気付いて庇います!
オイフェ:こっちは「まあ、おじいさまに」なんて歓談しておる
GM:あ、軽業でいいか。スカウト技能使っていいよ……って同じか
テディ:(ころころ)おや・・・(出目は9)
GM:目標値は言ってなかったけど11で…す……
テディ:オイフェの前でことごとく
オイフェ:オイフェの前だと出目が悪くなる呪い
GM:人間?人間?
オイフェ:お、例の能力?
テディ:はっ、変転?


ラクシアの住人は皆、【剣の加護】を受けています。
加護の内容は種族によって異なり、人間の場合は【剣の加護/運命変転】といって、1日1回、サイコロの出目をひっくり返せるという非常に強力なものとなっています。



GM:運命変転すれば成功ですね。
テディ:よしここで使おう!運命変転!
オイフェ:かっこいい!
GM:では、二人の前にずざーっと滑り込んで毛玉を受け止めました。1d6のダメージを受けてください。防護点は有効です。
テディ:「オイフェ!あぶなーい!」 ざざっと登場して庇います!(ころころ)ダメージは3!
GM:鎧で全部止めたかな?
テディ:すげー。かすり傷なしか。
オイフェ:おお、すげえ
テディ:「2人とも、大丈夫かっ?」
オイフェ:「きゃっ……! な、なに!?」
GM/ヘルゲルト:「なっ……君こそ、大丈夫か?」と顔を見て、昨夜の少年だと気付いたようです。
GM:毛玉の正体は丸々とした仔タビットですね。完全に伸びてます。
テディ:「俺はこの通りなんとも。ピンピンしてるさ。・・・それにしてもこいつはなんだ?」
GM:そこにどだだだだ!と駆けてくる第二の毛玉、というか猫です。「まっテー!」 どだだだ…だだだ…勢い余ってテディにどーん!!こっちはダメージ無しです。
オイフェ:うさぎ……猫……
テディ:腕の中のタビットのほっぺたペチペチ
オイフェ:どうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい
テディ:しようとしたらもふもふが突撃してきた
オイフェ:お嬢様は何が起きているのか状況がつかめなくてきょろきょろしている。うさぎさんとねこさん?
GM:うさぎさんとねこさんです。ねこさん、喋ってましたけど。
テディ:2匹とも腕の中か。もふもふだ
GM:「起きロ!(耳がぶー)」「うぎゃあっ!?」涙目で起きるうさぎさん。
オイフェ:「え、え? 何が起きているのかしら……?」誰にともなく聞いてみる。
GM:ヘルゲルトさんも呆然としています。
テディ:「・・・お前たち、大丈夫か?」と2匹に状況を聞いてみます。
オイフェ:なんだかもふもふがわちゃわちゃしているから戸惑いながらも成り行きを眺めていよう。
GM:はい。二人は親と共に船に乗ってこの街にやってきたそうです。皆とは別の船っぽいけどね。
オイフェ:「ええ、それで、何があったのかしら……」
GM:それで乗り換えの間、遊んでたんだけど……「弱い者イジメしてるオジサンがいたんダ!こらしめてヤッタ!」と猫。仔タビットも耳が千切れんばかりに頷いています。
テディ:「弱いものいじめ?そこんとこ詳しく。」
オイフェ:盛大に坂道を転がり落ちてくる理由はいかに
GM:ええ。こらしめてやったらですね。「てめぇこのチビ共!許さねぇ!」……と更に続く足音が……
テディ:「全然こらしめられてなくないか・・・?」
GM:頭から生ごみを被ったごろつきが登場。子供たちはそれを見てケタケタ笑っていますが、もう1度怒鳴られるとテディの後ろにぴゃっと隠れますね。
オイフェ:あ、巻き込まれそう
テディ:倒すかー。
オイフェ:でもユーフェミアは逃げないな。お話合いましょうと思っている。
GM:頭に血が上ったごろつきは武器を抜きました……けど、時間的に、戦闘してもしなくてもいいかなって思ってるけども(編集時注:この時点で結構なプレイ時間が経過していました)
テディ:確かに(笑)戦闘なしで逃げてくれないかな。
オイフェ:「いきなり武器を抜くなんてなんて野蛮な……! お話する理性もお持ちじゃないのかしら」(逃げ腰)
テディ:「理由はどうあれ、子ども相手に武器を出すのはアウトだろー」
GM:しかもここ、イケメンが居る筈じゃなかったんですよね。ヘルゲルトさんは前に立ちますよね、二人のことも子供に見えてるし。
テディ:確かに俺達も子どもだった(笑)
オイフェ:わーい
グイードのプレイヤー:*2人ともこの世界では成人です
テディ:えっ。昨日俺のこと子ども呼ばわりしたぞこのイケメン。
GM:成人でも、新入社員は子供に見えるよね?
テディ:確かに(笑)
オイフェ:身体もまだ成熟しきってなさそうだしな。
GM:成人年齢だろうとは思っても、まあ子供扱いかな。そしてこの人数相手だと、ごろつきも引きます。「ちっ 覚えてろよ!」
オイフェ:抜こうとしていた銃を収めて。「ふぅ……助かりましたわ」おふたりにお礼を言ってウサギたちに向き直る
テディ:「助けてもらったのかな?なんか、ありがとうございます。」とイケメンにもお礼を言う
GM:ではごろつきが消えるのを見届けてから「君たち、あまり無茶をしてはいけないよ」とウサギと猫に声を掛けて。「君たちも。程々で船に戻りなさい。じゃあ」と立ち去ります。
オイフェ:丁寧にお礼を言って見送ります。
テディ:イケメンを見送って、ウサギたちに弱いものイジメの事情を聞いてみます。
GM:ウサギと猫は……「あいつださー」「斧もってタ!」ときゃっきゃ。
テディ:頭もふりたくなるな。
GM:市場のおばあさんに難癖つけてるのを見つけて、二人でゴミ箱をひっくり返してやったそうですよ。すっごく得意げで、全く反省の色がありません。
オイフェ:「この町ではそういった方への対策はされていないのかしら……騎士団とか自警団はいませんの?」
テディ:「あんまりヤンチャするなよ?で、寄り道せずに親のところに帰るんだぞ?」(なでなで)
GM:そこに……「ロニー!リュー!どこだー……あっ」親うさぎ登場。
オイフェ:まあ、親御さんいたのね。よかった。
テディ:「おぉ・・・見つかって良かった」親うさにホッ
GM:「二人とも!勝手に走っていっちゃ駄目じゃないか!」「たのしかったー」「たのしかっタ!」
オイフェ:親御さんに経緯を説明します。
GM:そうすると、恐縮しきりといった様子でぺこぺこ。「とんだご迷惑を……」
オイフェ:「勇敢な行動ですけれど危険なことですからね」とうさぎとねこに注意しておく。
GM:「めいわくかけテナイ!」「ないー……ふぇぇ」おこらりた。
テディ:「いや、まぁ、怪我がなくて良かった」はははー、と笑ってます。
GM:「いや、どうも。子供連れの旅とは大変なものですなぁ。ええと……」と服をごそごそ漁って。「ああ、うーん、すみません。今あまり持ち合わせがなくて」とお礼にヒーリングポーション2つとアウェイクンポーションを1つ。
オイフェ:おかね……(PLの心の声)
GM:ごめんて(笑)
テディ:ありがとうございます、と笑顔で受け取る!
オイフェ:「いえ、そんな! 当然のことをしたまでですわ」 受け取らない! どうしようか、このお嬢!!
GM:まあとりあえず、テディが貰ってくれればいいんじゃない。そして分け前を渡そうとして暫くついてくる、という理由ができるじゃないか(笑)
オイフェ:テディ、遠慮なく受け取っといてくれ(笑)
テディ:「じゃあこれでお嬢さんの手の傷も綺麗に治せるな?」といって何の遠慮もなく受け取るな(笑)
オイフェ:「覚えていらしたんですのね……これくらいすぐに治りますわ。彼らを無傷で受け止めたのはテディさんのお手柄ですもの。大事にお使いくださいな」
テディ:「せっかくだから使ったらいいじゃないか」ほらほらと渡そうとする。
GM:そんな二人にお礼を言って、親タビットは子供たちを引き取ろうとするんだけど「いっしょニいくー!」「いくー」とテディの頭にくっついています。
テディ:好かれたな(笑)
GM:「こら、船が出てしまうじゃないか」「ヤダー!!」「やだー」 カタカナが猫でひらがながウサギね?
オイフェ:は。わたくしたちもそろそろ船に戻らないといけないかしら。
テディ:毛玉たちと同じ船なら一緒に行くかー。
GM:同じ船ではないんですけどね。毛玉はテディの頭できゃっきゃと喜んでいます。
テディ:違ったか!
オイフェ:違うのか、このトラブルメーカーズ
テディ:「ほらお前ら、兄ちゃんはアッチの船。お前らはソッチの船だから。行き先違うから」と説明して頭から下ろそう。やむない。もふもふ
GM:違いますが、港まで一緒に来てくれるとお父さんは大助かり
でしょう。途中で猫がオイフェの肩に飛び乗って、ウサギがそれを真似ようとして落っこちたり……
オイフェ:まあまあどうしましょうって戸惑いながらもふもふしている
テディ:なんだかんだ言いながら港まで一緒に行くんだな。ほのぼのでいいな(笑)
GM:船に乗り込む時にもまた一騒動あったりしつつ。毛玉親子(+α)は、無事に旅立って行きました。
テディ:いなくなると寂しくなりつつもホッとする。
オイフェ:「お元気で。親御さんに迷惑かけないのよ」って見送る
GM:で、兄ちゃんの船はどれだって?
テディ:え、俺達も乗り換えるだろ?
オイフェ:船を探そう。どれかしら。
GM:そう、乗り換えるんですけどね。樽とか木箱とか……船から降ろしたと思われる積荷の近くに、見覚えのある船員さんが所在なさげに立っています。
テディ:「やぁやぁ、積荷の乗り換え作業は終わったかい?」と声をかけます
オイフェ:「あら……積み込み、まだおわっていらっしゃらないのかしら?」
GM:「それがなぁ。船が来ないんだよ」 ……というところで、今夜はここまで。
テディ:なんとまあ
オイフェ:おやまあ
GM:次第に戻ってくる乗客たちに事情を説明し、夕刻まで待っても……乗り継ぎの船はやって来ませんでした。今夜は河運ギルドが提供する宿で休むことになります。ちなみに。戻ってきた乗客の中に、ヘルゲルトの姿はありません。そんな感じで明日に続きます!
オイフェ:おやまあ。気になる。気になる。
テディ:はーい!イケメンがいないことにすぐ気付きそうだな…


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